Netflix で妻が面白そうだというので、何の事前情報なしで見た。「みんなで頑張って彗星を止めるぜ!」ってストーリーかと思ったら全然違った。
あらすじ
さえない天文学者ランドール・ミンディ教授(レオナルド・ディカプリオ)と教え子の大学院生ケイト(ジェニファー・ローレンス)は、あるとき地球衝突の恐れがある彗星(すいせい)の存在に気付く。二人はオーリアン大統領(メリル・ストリープ)とその息子であるジェイソン補佐官(ジョナ・ヒル)と対面したり、陽気な司会者ブリー(ケイト・ブランシェット)のテレビ番組に出演したりするなどして、迫りくる危機を世界中の人々に訴えようと奮闘する。しかし二人の熱意は空回りし、予期せぬ方向に進んでいく。
レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、メリル・ストリープ、ジョナ・ヒルが共演した、アダム・マッケイ監督作です。
クレジットなしで、クリス・エヴァンスも出演してたらしいけど、見つけられず…
感想
先にも書いたが、主人公のレオナルド・デカプリオとジェニファー・ローレンスが頑張って彗星を止めてめでたしめでたしという SF 映画だと思って見始めたけど、全然違った。これは現代社会の風刺や問題を提起するブラックジョークコメディだ。
温暖化問題や新型コロナウィルスなど迫りくる問題を彗星に例えていて、それなのに現実をから目を背け見ないよう(Don't look up)にし、利益のことばかり考えている人たちを痛烈に批判する内容だが、キャラが全員濃すぎてぶっとんでいて面白い。新型コロナウィルスに対するトランプ元大統領の対応を振り返ると、あながち誇張された表現ではないのかもしれないと思わせる…
科学者の必死な訴えもまともに聞いてもらえず、政治に利用され、マスコミのネタにされ可哀想な状況になるが、それも昨今のコロナの状況に妙にオーバーラップする。医者の提言を政府が都合よく解釈し利用したり、SNS で科学的根拠のない情報に振り回される人たちを見てきたから、映画がやけに既視感のある内容になっている。アメリカの人が見たらもっとそう思うんじゃないかな…
このタイミングで見れてよかった映画でした。